※久しぶりでかなりの長文です。
半年ぶりの更新です。
本当はこのまま、なんとなくフェイドアウトさせても良いかな…と思っていたこのブログですが。
あまりに衝撃的過ぎて(笑)、つい書きたくなってしまった。
高橋大輔、アイスダンス転向!村元哉中と北京五輪目指す「新しい挑戦」
本題に入る前に、そもそもこのブログ自体私にとって、ほぼほぼ高橋大輔という人から与えられるインスピレーションによって駄文を連ねるというものになっていて。
もちろん他に心動かされた事を記してはいるけれど、ソチでの彼に衝撃を受けて以降、誰も読むこともなかったこのブログは行き場のない私の衝動の発散の場所になっていた。
そして何かに取り憑かれたかのように、彼と彼のプログラム、及び私が勝手に感じたものを書き連ねていたけれど、それはもちろん自分の為ではあったのだが、当時(2014年)のネットにおける彼や彼に纏わるものについての、あまりに品のない中傷や偏見に満ちた記事の多さに驚いたからでもあった。
私ごときが膨大なネットの片隅で、ちまちまと文字を書いたところで何が変わるものでもない事は分かっていた。
でも私はあのソチのビートルズに、何もかも削ぎ落とした人の魂の美しさに確かに救われた。
それは息子を赤ん坊の頃、生まれたての人はこんなにも美しいのかと驚き、改めて人というものを信じてみたいと思った時と少し似ていたかもしれない。
山火事にジョウロで水をかけるようなものかもしれなかった。
でも私はあの時、何かしら彼に恩返しがしたかったのだ。
何にも持たない私に出来る唯一の事が、彼の演技がもたらす美しさや豊かさ、それを私なりに綴ることだった。
2019年の今、当時とは比べものにならないほど彼に対するネガティブな記事は目につかなくなっている。
それは全てこの5年間、自らの活動(パフォーマンスのみならず、キャスターやコメンテーターなど)を通して、直接的に何の説明をしなくとも彼自身が払拭したものだ。
そう、何も私の悪あがきなど無くたって良いのは分かっていたんだけど(笑)、愛情とは常に愚かなものだと笑って頂ければ幸いです。
そして高橋大輔や、もう一つの私の支柱であるTHE YELLOW MONKEYの4人や、他にもたくさんいらっしゃるけど、側から見て過酷であろう道のりを光を宿した瞳で楽しそうに進んでいく方達を見るにつけ、私も変わりたいと思った。
いつまでも誰かの輝きを待ち焦がれるだけでなく、自らが自らの人生に待ち焦がれたかった。
ジョウロの役目も終えた様だし、しばらく自分の人生を本当の意味で立て直さなくてはいけないな、と感じて高橋大輔もイエローモンキーもしばらく遠目にしていよう、と決めた2019年初頭でした。
そうは言ってもお出かけせずに見られるものは見ておりましたがね(笑)
個人的にあれー?と感じたのは、The Pheonixの振付でシェリル・ムラカミさんの所へ行った密着の時。
なんか…かっこよくなってない?と思って。
今更何を、と思われるかもしれませんけども、お顔のお話だけでなくて、誤解を招くかもしれないけども、良い意味でのふてぶてしさと言うか、揺るぎなさのようなものを感じまして。
多分熊川さん的に言うところの「どうだ、見たいんだろうオレを。じゃあ見せてやるよ」感だと思うんですけれども。
多分ご本人にはそこまでの自覚はないかもしれませんが、潜在意識での自分に対する信頼が今までとは違うのではないかなぁと、また勝手に推察しています。
そしてそれはやはり、全くの異文化交流であった氷艶2019が大きく作用しているのだろうな、と思ったりしています。
今までは自分一人を追い込み、叩きつけ、這い上がり、常人には達せない域にまでフィギュアスケートの世界の深さや可能性を追求してきたような、そんなイメージがあります。
でも氷艶2017、2019そして2回のLOTFを経て、一つの世界を誰かと作り上げる喜びとその広がりを掴む事が出来たのだろうし、そしてそれが今後彼が具体的にどのようなビジョンを描いているのかは分からないけれど、この5年間での競技以外での経験とこれからのアイスダンスでの競技生活は確実に実となり花となるだろうことは想像に難くない。
そして今回何より私が感嘆したのは高橋大輔の決断ももちろんだけれど、村元哉中選手の熱意だ。
普通に考えてキャリアアップを順当に考えるなら、自分より経験豊富な選手や少なくとも同程度の実力の持ち主を選ぶだろうに、彼女自身が高橋大輔にオファーしたと言うところにもう拍手喝采です。
それは哉中さんの中に確固たる自分の思い描く理想のアイスダンスがあって、それを実現出来るのは高橋大輔とでしかないと感じたからだろうし、だからと言ってあの高橋大輔を今からアイスダンスやりませんか?と誘うのはどれほどの勇気を振り絞っただろうと思うと、彼女の芯の強さに惚れずにはいられない。
いかに実力者と言えどアイスダンス未経験の高橋大輔を選ぶリスクもあるだろうし、このオファーをした方も受けた方もある意味クレイジーなギャンブラーだし、私はそういう人達が大が100個つくくらい好きです。
二人ともに華があって艶やかで、一体どんなダンスを見せてくれるのか今から楽しみで仕方ありません。
私はまだまだ立て直しの最中で、なかなか思うようにはいかないけれど、全くレベルの違う話で恐縮ですが、私も私の人生を楽しむ為に頑張ろうと思えました。
哉中さんと大輔さんの道のりに幸多からんことを!
最後までお読み頂いた奇特な方がいらっしゃいましたら、御礼申し上げます。
ありがとうございます!
追記
タイトルの「希望の轍」はサザンオールスターズの曲名からです。
個人的に特にサザンに思い入れは無い方ですが、この希望の轍は知っているサザンの曲の中で一番好きな曲で。
ピアノのイントロを聴くだけで、何か幸せな切なさが溢れる様な曲ですが、この記事を書きだした時にふとタイトルが浮かんで、しかも今の高橋大輔と哉中さんに送るにはとても似合う様な気がしました。
疾走感があって、風になびく髪が光って、その輝きがとてもきれいなのになんでか涙が出るような。
ああ、そうだ、希望ってそういうものだったなあと思えるような。
人様のふんどしで申し訳ないのですけれども(笑)、今のお二人にぴったりな言葉だと思って拝借してしまいました。
やっぱり桑田さんすごいなぁ(笑)