雑草ではない

  • 2016.12.15 Thursday
  • 22:53
録画しておいたSWITCHの井上芳雄氏と高橋大輔の対談を、やっと見る。

いやー、まず一人で何気にツボに入ってしまった、高橋大輔の言い間違えシリーズ。
正→予防線
誤→防波堤
思わず笑ってしまった。なかなかに味わい深い言い間違えです(笑)

井上さんの物腰がソフトで落ち着いているせいか、普段のインタビューや対談よりも素顔に近いのかな、と思わせる話し方だった。

初めて井上さんが高橋大輔の練習を見た時の、
「スポーツと言うより、何かすてきなもの、すてきな表現を見ている」
と言う言葉にはうんうんと深く頷いた。
その時の井上さんの目がとても美しく、ついこちらまでも共にリンクサイドにいる様な気持ちになった。
心を動かされた時の俳優さんの表情と言うものは、万の言葉よりも多くを語るのだなと改めて感じた。

バイト先でもあだ名が王子になってしまったと言う天性の王子感溢れる井上さんに対して、自分を雑草と評していたけれど、雑草ではもちろん無いけど(笑)高橋大輔の方がやはり野性味があるのは事実で。
その野性味と言うのはやっぱりルックスに起因する所も大きいのかなとは思う。
でもなんと言うか、彼の持つ野生動物の様な鋭い、時に過敏にもなり得る感覚と言うか、見えてるものがみんなとは違う感じ。
普段穏やかなのに時折眼光が鋭くなるような所も、野性味を感じる原因なのでは無いかな、と思ったりした。

アスリートってあんまり思った事無いとか、スポーツそんなに好きじゃ無いとか、やっぱり面白い人だなぁと。
でも私は彼の演技を見ていて、いつも思うけれど、そのプログラムが激しかろうがエレガントであろうが、表現をするという事においては芸術に身を置いている人達と比較しても、尋常じゃない程のこだわりや情熱、己が身を焦がすのでは無いかと思う程にその存在を彼の中に感じる。
だから時々危ういと思ってしまうのかもしれない。

今おいくつでしたっけ、30歳にはなられたんだったでしたか。
相変わらず人当たりは柔らかい様にお見受けするけれども、以前に比べて彼の輪郭がはっきりとして来た様に感じた。
何かはわからないけれど、きっと心の中に固まって来たものがあるのでしょうね。

対談には関係無いけれど、この間のグランプリファイナルでパトリック・チャン選手のフリーの演技を見て、ジャンプは残念だったけれど、ふとした折に柔らかく空気を動かしているように見えて、とても美しいなと思った。
高橋大輔とトップ争いを繰り広げていた頃のチャン選手の演技には余りそのような感覚にはならなかったのだけども。
若い選手は若い選手の良さがあるけれど(って十分チャン選手も若いんだけど) 、フィギュアスケートと言うスポーツは年齢や経験が他のスポーツに比べてもっと大きな武器になって良いのではないかなと、チャン選手の演技を見てふと思った。

インタビューの合間でバンクーバーのフリー、最後のステップが流れた時、飽きるほど見た筈なのに総毛立ってしまって。
こんなスケーターにはきっともう出会えないだろうと、改めて思った。


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  • 2017.08.15 Tuesday
  • 22:53
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    コメント
    私もSWITCHの録画、やっと見ました(^_^;)
    リンクでの高橋さんを見て井上さんが「‥妖精みたい」って言う所。そうそう〜生大輔観た時私も同じように思った!多分あんな表情して!と嬉しくなりました。
    ほんと素な感じの高橋さんで、この人があの頃は極限まで自分を追い込んで世界のトップ争いをしてたんだなぁ‥と改めて不思議な思いがしました。

    私はトリノ後あたりからじわじわとファンになり、個人的にとても辛い状況の時にちょうどバンクーバーがあって、あの時の演技に何か衝撃を受けたし救われたんですよね。大げさでなく、あ、今奇跡を目の当たりにしてる、と思ったし、スポーツに興味のない自分が、スポーツに勇気をもらったと感じた唯一の経験でした。それから引退まで何度もそんな演技を見せてもらって。選手時代の彼にそんな思い入れがあるので、その彼が、今も手探りで迷いながら、誰とも違う道を行こうとしている。その「現役感」が私にはちょっと驚きです。昔のように「大ちゃんのスケートはやっぱり素敵だな〜」と感動してるだけではなく、自分ももっと現役で今を生きなきゃな、その姿勢じたいから何か学ばねばな、などと思います。これはイエモンも然りですけど。(飛躍しましたが、、こちらも現役感に驚きを感じます。今この瞬間を楽しんでるって感じが。特にエマさん、あんな風に笑える大人になりたい!)



    • rune
    • 2016/12/21 10:10 PM
    runeさん、こんにちは!
    いつもコメントありがとうございます😊

    現役感、そうですよね。
    本当にそれは感じます。
    高橋さんが今までのプロスケーターの方々とはまた違う道を模索されているから、きっと未だに現役感が無くならないのかなと、勝手に思っています。
    それになんとなくですが、SWITCH見た時になんと言うか貫禄?かな、重心が下の方に移ったみたいな感覚を受けて。
    今までだって芯の部分はしっかりされていた方だとは感じていましたが、繊細な感じの方が私には受け取りやすかったのですけども。
    スーツ着て井上さんの稽古場へ向かう時なんて、どこぞの若きCEOみたいな(笑)雰囲気で。
    本当に挑戦を糧にしての吸収の度合いが他の人とは桁違いなんだろうなと思いました。

    エマさん!(笑)
    エマさんの笑顔は、あれやばいですね〜。
    今年のたまアリのライブで大体3m位で見られたのですが、ロックスター度が半端じゃなくて。
    あのフワっとした笑顔とのギャップがすごかったです。
    一ファンとして昔の焼き直し感が一切無く、新しいバンドになって帰って来てくれた事が本当に嬉しく思います。
    • 真響
    • 2016/12/23 12:30 PM
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