二律背反

  • 2017.03.13 Monday
  • 23:42
息子が無事義務教育を終えた。
それにしてもアレなんですかね、今の卒業式ってのはみんなあんな感じなのかな?
卒業生がやたらと感動的な催しをやって、なんと言うか感動詰め合わせ5点セットで19800円!みたいな。
まあいいんだけれども、もそっとすっきりした式であった方がこちらの思い入れを挟み込む余地があるって言うかね。
これだけやったら感動するでしょ、泣けるでしょ、ほら泣いて!それでも人なの!と責め立てられている気になってしまった。
ええ、ひねくれ者です。
年をとろうが親になろうが変わりません。
ま、有り体に言っちゃうとしつこいな、と思っちゃいました、あはは。

何はともあれ無事卒業出来たのは良いけども、何せ公立の合格発表がまだなので気持ちが宙ぶらりんだ。
…後はもう神頼みです…。


そんな関係で未だLOTF2は行けるかどうか分からないし、日程的にも行けそうなのは週末公演だけだし、むーんとなっている。

行けるかどうか分からないのだからやめれば良いものを、情報だけは見てしまってインタビューなんかも読んでしまって、気持ちだけが先走り。
誰か私に100万円下さい。

何個か読んだインタビューで、え、それ今まで本気で思ってなかったの、と軽く目眩がしたのだが。
シェリルさんに言われて嬉しかった事で、「表現に関しては素晴らしいものを持っている」って言われた事をあげていて、スケート以外の人でたくさんの表現者を見て来た人に言われたからと。
いやいやいや、とダチョウ倶楽部並にツッコミを入れたくなってしまったけど。
ほ、ほんとに気付いてなかったと言う事なんですかね。
それともデフォルトの控えめ発言故なのか。
むしろそう思いたい。
だって、いくら自分のパフォーマンスを生で見られないからと言って、映像だったとしたって一目瞭然じゃないか。
私が思う前からどんだけ多くの人がこれはもうフィギュアスケートと言う定義に収まるものじゃない、と思ってると思ってんの。
私はフィギュアスケートそのものにはそう大して思い入れが無いので、だからこそ余計に高橋大輔のパフォーマンスが全くの別物だと素直に思える。
訴えてくるもの、届くものの場所が全然違う。

例えばここからここまで、と区切った場所を「通常」の感情エリアとして、誰もがある程度共通して感じられる喜怒哀楽や爽やかさや華やかさとして、納得しきれる範囲だとする。
フィギュアスケートで求められるもの、又は表現し得るものは普通その通常エリア内に収まるものだと思う。
でも高橋大輔の場合、そのエリアを大きく逸脱し、もしくはそんな場所あったの!?みたいな未開拓エリアすら提示してくる。
しかも容易に名付けようの無い、苦しみとも優しさとも切なさとも儚さとも言えない、もしくはその全部と言うような、非常に境界線の曖昧なところを掬って差し出してくるのであって。

こんな事しといて「表現褒められました」と言われましても…。
いや、知ってるし、としか言いようがございません。

常々彼の才能のポテンシャルと自意識のズレを感じていたのだけれど、今回のこの発言でなんかちょっと分かった気がした。
ずーっとアートに携わっていたら、もっと才能と自意識が密接に存在したのではないだろうか。
もちろん彼本来の資質もあるだろうけれど、表現だけに重きを置かれる世界に初めから身を置いたなら、多くの天才的アーティストがそうであるように「自分」と「才能」の区別が付かなくなったかもしれない。(個人的にはそういうのも好きではあるけれど。)
でもフィギュアスケートと言う、スポーツにカテゴライズされるものでありながら、芸術性を求められると言う背反性。
その背反性ゆえに自分の表現者としての才能に溺れすぎない、と言うより溺れられなかった、のではないかな…。

私は何でも突き詰めてしまいそうになるので、つい「表現」だけに真っ向から対峙した高橋大輔を見てみたいなんて、勝手な思いを抱いてしまうけれど。
けれども、あの彼のパフォーマンスが持つ不思議な儚さは、なんか立つ鳥跡を濁さずみたいな儚さは、そういう心のバランスも影響してるのかもしれない、などと思ってみたり。


…あー…しかし、いつにも増して気持ち悪い事を書いてしまった。
高橋大輔さん、いつもすみません。
と、とりあえず謝っておきます。

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  • 2017.10.16 Monday
  • 23:42
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    コメント
    いつも楽しみに読んでおります。素敵な文をいつもお書きになりますよね。私は大輔さんの大フアンですが、思っていてもこんなふうに書けません。一気に読んでしまう文ですね。
    • ビートルズメドレー
    • 2017/03/14 3:58 PM
    ご子息のご卒業おめでとうございます!いつも感動のありかであったり、わくわくのワケであったりするところを解き明かしてくださる真響さんの深い考察とあざやかな言葉に惚れ込んでいます。100万円ないんですけれどw、大輔さんの表現するものをライブで楽しむ機会が今年はまたたくさんありますね。ぜひ立ち会う機会を得て、そしてまた語っていただきたいです。
    • izayukam
    • 2017/03/14 6:05 PM
    ビートルズメドレーさん、はじめまして!
    コメントありがとうございます。

    いつも読んでくださってるとの事で、本当にありがとうございます(^∇^)
    私の文章をどなたかが読んで下さり、喜んで頂けていると思うととても嬉しいです。
    またよろしければいらして下さい!
    • 真響
    • 2017/03/15 12:37 AM
    izayukamさん、お久しぶりです!
    コメントありがとうございます(^^)

    お祝いのお言葉ありがとうございます。
    めんどくさいお年頃で(^-^;男の子って本当になかなか大人になりませんね〜…(泣)

    100万円は(笑)つい進学やらでお金のかかる時期で、すみません(笑)
    むしろあっても高橋さんに是非お使い下さい(笑)
    ふ、深いかどうかは分からないのですが、やっぱり不思議な方ですよね、高橋さんは。
    演技はもちろんですけど、話す事も文章も何かこうイメージを掻き立てる様な方で。
    なので、勝手に受け取って書き連ねしまっております。
    今年はやっと氷の上の姿を拝見出来るので、今から楽しみにしております。
    またよろしければいらして下さい!
    • 真響
    • 2017/03/15 12:50 AM
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