さよなら黎明期

  • 2017.04.24 Monday
  • 23:21
自分が年齢を重ねて、感覚が鈍麻したように感じてしまう。
脳が疲弊していて心を感じる余裕が無いのか、それとも目にしているものが以前より希薄なものになってしまったのか。
何についてとは言わず、全般的にそんな傾向が強くなってしまった気がする。
良いものは必ずあるのだけど、私が若かった頃はもう少し容易く手に取り、目に出来た様に思うけど、単純に自分に割ける時間がないからなのかな(笑)
割と遠くへ足を運び、時間を使わなければ良いものに出会うことが難しく感じている。

要は薄っぺらいのだ。
口に入れても瞬間的に人工的な強い甘味を感じたら、すぐに溶けてなくなるような、一向に腹の膨れない食べ物の様なものが増えてしまった。

先週末の国別対抗戦を見ていて、更にそんな感じになった。
まあ、私も老けたし、若い子の表現に感銘を受けなくても致し方あるまいとも思った。
でもふと思う。
10年位前、フィギュアの人気が高まった時トップを争っていた選手達も、今の選手達とほぼ同じ様な年齢ではなかったか。
もちろん私も10年分若かったけれど、既に親にもなっていたし表現における好悪の感覚は今と殆ど変わりはなかったと思う。
テレビで見るだけの私でも、国内海外問わず当時の選手達は、何と言うべきか、各々の理想がそれぞれ違う感じで、それは優劣の話ではなくて、パーソナリティやアイデンティティに近いもの、自分の道をそれぞれが追い求めている感じと言うか。
ま、端的に言えば個性的で覚えやすかった。
体の動かし方一つとっても似た所が無いと言うか。
だから特にフィギュアのファンと言うわけで無くても、海外の選手ですら覚えているのだと思う。

これに賭けている、と言う様なギリギリの真剣さの様なもの誰からと言わず感じていたのだけど、今の選手達からはそう言う強さが感じ辛い。
それは真面目に練習をしていないとか、そういう態度の話では無くて、フィギュアスケートと自分の存在は不可分であると言うような根幹につながるもののように思える。

ほんの7年前まで男子シングルにおいてアジア人がチャンピオンになった事が無いと言う国だったのに、今や世界一フィギュアが好きな国になった訳で。
それは結局あの当時の選手達が、個人差はあったかもしれないが、どこかで自分が開拓していくと言う責任感があったからなのかなと思った。
プレッシャーもかけられていただろうし。

別に今の選手が呑気にやっていると言いたいのでは無く、黎明期から発展していく当時の選手達の熱さが懐かしいなあと思っただけだ。
テレビから、しかも忘れてない時だけ見てた人間でも、いやだからこそかもしれない、隆盛していく彼らの姿は若々しく凛々しく美しかったなあと思う。
…結局歳を取ったって事ですなぁー。

まあ基盤が出来た後ってどうしてもある種の余裕って言うんですかね、瓦礫だらけの道を避けたり整備したりしながら歩くのと、ある程度舗装された道を進むのとでは違いますしね。
だからマンネリしてきたら敢えて壊すって言う手もあったりするんですけどね。
まあ、大きな組織じゃ無理ですよね、あはは。

良い時代を見せてもらってたんだなあ、と思った。
私は何でも黎明期に弱いんだよなぁ…
あの独特の熱さと言うか、高揚と言うか。
だから古代エジプトとか縄文時代とかに弱いんだよなぁ…
火の鳥も黎明期が一番好きなんだよなぁ…

何の話か分からなくなってきた。
明日も早いからもう寝よう。

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  • 2017.10.16 Monday
  • 23:21
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    コメント
    お説ごもっともで、黎明期は駆け上がる楽しさがあります。これからどうなっていくのか解らない。
    道ができたあとは、そこを歩いて行けばいいけれど。

    でもその黎明期のワクワクは、今は競技引退してからのスケーターたちが社会人として、その活動の場を広げています。
    アイスショー一つ取っても、今までのエキシビション形式から逸脱して、新しいものを模索していたり。
    その模索と広がりが、今は見ていて嬉しい。

    試合の演技はルールが変わればそのルールで点数を取るために誘導規制されて変わります。
    点に反映されない部分は置き去りにされます。
    でも、これからもっと伸びるべきは、プロスケーターのショーです。
    今までの殻から脱して、ルールに縛られないことを強みとできるような、勝敗がかからないでも、演技そのもので人を引き付けられるような。
    そんな進歩が見られることを待ち望んでいます。

    • 2017/04/28 9:17 PM
    橘さん、はじめまして。
    そしてコメントを頂いておりましたのに、お返事遅くなりまして大変大変申し訳ありません!
    ずっとブログを放置していて、コメントを頂いていた事に今日気がつきまして(汗)
    本当に申し訳ありません。

    今日、もう日付が回ってしまいましたが、氷艶を見て来ました。
    橘さんの仰るプロのスケーターの方々によるショーの未来が感じられる様でした。

    本当は今日のうちに感想を述べようと思ったので、ブログを覗いたのです。
    しかし道中ちょっと厳しく、あまり体調が芳しくないので、家に着いたらゆっくり書こうかと思います。
    本当に申し訳ありませんでしたm(_ _)m
    また機会がございましたら、ご一読下されば幸いです。
    • 真響
    • 2017/05/21 12:18 AM
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