国生み成さん 〜氷艶2017「破沙羅」〜

  • 2017.05.22 Monday
  • 02:10
行って来ました、氷艶。
5月20日の夜公演。
辿り着くまでが…厳しかった(泣)
何と言うかまあ、体調がアレでアレでして。その上前々日から何だか肩から手首にかけて腱鞘炎の様な症状が出たりして。
貼り薬、塗り薬、ビタミン剤等々駆使して、ようやく痛みが引いたかと思ったらアレで。
また痛み止めを飲んだり、金曜は仕事を終えて帰宅後、睡眠を多めに取ったりしたのだが。
初めてでした、新幹線の多目的ルームなるものを使用したのは。
新幹線に乗るや否や、途端に体調がおかしくなってしまって。座っているのすら苦痛。隣の座席が空いていたので、横になってしまおうかとも思ったけれど、何せやまびこ。
停車駅が多いので、逡巡している間にどんどんと気分が悪くなってしまった。
宇都宮を出た辺りで、車内販売のお姉さんが通りがかったので、隣の座席を使いたいと申し出ると、多目的ルームの事を教えて下さった。
可動式の座席が2つ備え付けてあって、1つの背もたれの部分を動かすと簡易ベッドが出来上がるので、東京駅までそこで唸っておりました。ははは。

しかしあそこで横になれなかったら、私は途中で代々木体育館へ行くのは無理だったかも。
1時間足らずではあったけど、そこで横になれたのが効いて何とか辿り着けました。半ば意地です。

大方の情報は出回っているでしょうが、楽日が残っておりますので、感想などは下へ記したいと思います。
※以下公演内容へ触れます。


えーと、もちろんこの氷艶を見に行こうと決めたのは高橋大輔と言う存在があったからなのだが、とりあえず言わせて欲しい。

岩長姫さまーーーーーーーー!!!!!

突然すみません。
いやー私の中でベストキャラクターオブ氷艶は市川笑也さんの岩長姫さまに決定致しました。
だって!なんか悪い女なんだけど!かわいくて!動きが!
あのこれは念のため申し上げれば、決しておちょくってる訳ではなくて、岩長姫の非常に重量のある、着物と中世ヨーロッパのドレスの中間みたいな衣装でですね、滑ると言う事自体が凄いと思うのだけれども。
衣装の重みのせいなのか、ふわふわふわ〜と移動されると、何とも言えない浮遊感があってちょっと深海とかにいる不思議なクラゲみたいな動き方になっていて。
なのに発される台詞、その声色から漂う気品と妖気。ぞくっ来る端からあの不思議かわいい動きのギャップ。
やっぱりすごいわー!歌舞伎の方の、特に染五郎さんと笑也さんの声聞いてるだけで沁みて来た。
良い音楽と一緒ですね、素晴らしい役者さんの声は肌から染みます。

あの、ネオ岩長姫さまとでもお呼びすれば良いのか、メタモルフォーゼされた後の連獅子ばりの毛振り?でよいのかな、あれも見事でしたね〜。だって踏ん張れないのに。
でもまたこのネオ岩長姫になってからは更に衣装が重厚になる上、茶髪で長髪のカツラを被られるので、すみません怒られるかもしれないけれど、く、くまさんみたい!か、かわいい!と思ってしまった。
ともかく岩長姫さまのかわゆさに出会えたのは、氷艶の思わぬ収穫だった(笑)。

しかしまあーやっぱり個人的に持ってかれたのは、高橋義経さんの阿国の舞。
氷艶そのものが歌舞伎とフィギュアスケートと言うものの融合と銘打って始まったものであろうけれど、あの踊り自体が日舞やらヒップホップなのか、ダンスのジャンルは良く分からんけれども、混じり合ってて、何これ知らん!と純粋に思えるものだった。
何かあの時、日舞の部分を舞終えるとしばらく、結構な長さの静寂と言うか停止状態があって、きっと演者もだろうけど観客もやや緊張気味になっていて。
そこからのあの躍動、気迫。会場中にエネルギーが漲るのを凄く感じた。
ダンスと呼ぶべきか、舞と呼ぶべきか、ともかく観客の意識がグッと高橋義経に集まって、驚きからの歓喜につながっていくのを、自分も喜びながら同時に感じた。
あの踊りで観客が魅せられるからこそ、その後の展開に説得力が加わる訳で。
あんな風に、奇想天外な構成で組まれている以上、一人一人のキャラクター自体に有無を言わせぬ説得力が無いと、やはりダメな訳で。
歌舞伎の方々はそれこそ「人」をいかに魅せるかと言う事を常に研究し実践して居られるだろうが、フィギュアスケートの場合は個人を演ずる訳ではないし声も出さないから、あの阿国の場面がある事で義経と言うキャラクターも、氷艶と言う演目自体もキュッと引き締まって輪郭が定まった様な印象を受けた。
染五郎さんはとても素晴らしい演出家だと言う事が、今回知る事が出来て良かった。

後荒川さんの蛇髪姫。
ショーとかだと女神稲生さま的なイメージが強かったのだけど、悪静香さんの方が私は好みです(笑)。
(大蛇が出てきた時は、蛇髪姫にちょっとプリンセステンコーみを感じてしまってごめんなさい)
大体物語においては悪役のが好きなんでして…。
つい最後の殺陣のシーンでも弾正チームを応援したくなってしまった。
それから村上佳菜子ちゃんのウズメちゃん、可愛かったな〜。
旦那さんの猿田彦さんがやられた時、悲しみにくれるウズメちゃんに心の中で「いや、ウズメちゃん、踊ってないで止血、止血。」とか思ったことは許して下さい。

一個だけ思ったのは、あの衣装がね。それぞれはとっても素敵なんだけど、確かスケーターの方々の衣装と歌舞伎の方々は別々の衣装さんが制作されたとの事で。
サイズ感がね、元々スケーターの皆さんがほっそりしてる上身体にフィットするような衣装で。
歌舞伎の方々と並ぶと明らかに弱そうっつーか(ごめんなさいごめんなさい)
まあでも歌舞伎の場合衣装の華やかさも必要なのかな。
スケーターはあまり動きを制限されたら意味がないですしねぇ。

実在も想像も時代も何もかもすっ飛ばして、日本の歴史や創作上のあらゆるスターを取り揃えて、キャラクター達がぶつかり合ったなら。
岩長姫や木花咲耶姫、天鈿女などの名前のせいもあって、ちょうどドロドロの液体をグルグルとかき混ぜて生まれたとされる、国生みの儀式の場面を思い出していた。
まるでそんな混沌のなか生まれた強さと、でもまだ定まりきらない儚さと、その二つを推し進める熱の様なもの。
可能性は生まれた。その先は未知の世界。
固まって国となるか、再び溶けて別のものになるのか。
私はまた見てみたいと思った。
かなりアバンギャルドな試みだったんだなと、見てからの方が強く感じた。
正直もう少しコラボ的なものなんだろうと思っていたので。
歌舞伎とフィギュアと一緒にやって見ましたではなく、そこに和太鼓、ダンス、プロジェクションマッピング、全てを一つにしてしまおう、どれも添え物ではなく、と言う意思が感じられた。

あ、そしてザンボーニなるものを初めて見ました。
もっと床の雑巾がけみたいにやるのかと思ってたら楕円を描いて少しずつずらして製氷していくんですね。
素直にザンボーニを運転したくなった。車の免許も無いのに。

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  • 2017.11.13 Monday
  • 02:10
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    コメント
    私も氷艶、観て来ました!
    なんかもう色々想像を上回りすぎてて、感想をうまく綴る事はできないけど、あの日は興奮で寝付けませんでした(笑)思い切ってチケット取って本当に良かった。高橋さんの新しい挑戦を見届けたいという動機だったけど、ショー自体が正真正銘のまったく新しい世界で。初日に立ち会えたなんて贅沢な気持ちでした。

    私も同じく岩長姫のフワフワ移動にツボったんで嬉しいです!すごく絶妙なあんばいでドレスの裾からスケート靴がちゃんと見えてるのがまたシュールで。登場の度に、またあのフワフワ移動してくれないかなーと期待してました(^-^)
    荒川さんの蛇女も新境地ですごく良かったですよね。そして大蛇の大きさもさる事ながら、スケート靴履いた脚が何本も出てるのもツボで!海外で公演してもウケそうだなとか。いやー他にもいっぱい、盛り沢山でしたね。
    そしてやっぱり、高橋さんは裏切らない!選手を引退した時、半分見納めという気持ちだったのがもう、遠い昔のことのような。幸せな事です。

    真響さんその後体調はいかがですか?東京すごく暑かったし、週明けから即お仕事ですよね。なかなか難しいでしょうけど、ご自分のためにゆっくりされる時間も持って、どうぞご自愛くださいね。

    • rune
    • 2017/05/23 9:17 PM
    runeさん、こんにちは。
    いつもコメントありがとうございます。

    ありがとうございます(泣)
    実を言いますと月曜日はすっかりぐったりしてしまって、氷艶のせい…だけではないんですが(笑)、休んでしまいました。年は取りたくないもんです・・・

    私は染五郎さんと言う方を詳しく存じていなかったので、こんなにも奇抜で大胆でかつ緻密な演出をされるとは思いもよりませんでした。
    高橋さんの素晴らしさはもちろんなんですが、演出からファンの見たい高橋さんを見せたいだけ見せてやろうと言う様な気概も感じました。
    再演は中々難しいのかもしれませんが、是非やってほしいですね〜。

    岩長姫さまはホントに妖しくて御美しいのに、なんだか可愛くて憎めない、と言うより愛されキャラでしたね(笑)
    高橋義経さんにもですが、岩長笑也様にもまたぜひお会いしたいです。
    • 真響
    • 2017/05/24 4:20 PM
    久しぶりにコメントさせていただきます。
    ツイッターで最新記事が紹介されていたので、そこからいくつか読ませていただいたのですが、なんと今年のLOTFも氷艶も観にいらしてたんですね!

    私も氷艶を一回観て、LOTFは17日夜を観て(たぶん行けたら楽公演も...の予定)の感想が、とても似ていて驚きました!
    とはいえ、自分の言語能力の限界で、こんなに素敵な言葉で綴れていないのですが(汗)。

    あ、大輔さんのスケーターとしての演技という点では、氷艶よりは他のアイスショーの方がより堪能できると思います。
    氷艶ではやはり「義経さん」だったので、あれはあれでとても素敵でしたが...。

    またお邪魔させていただきます!
    • kirin-mama
    • 2017/06/20 4:43 AM
    kirin-mamaさん、お久しぶりです!
    コメントありがとうございます。

    そうなんです。氷艶も行きましたー。
    本当は氷艶だけの予定だったのですが、阿国さんの踊りを見て、こらーLOTFを見ない訳にはいくまいと(笑)、急遽チケットを買いまして、あはは。
    でも本当に行って良かったです。
    やっぱり映像だけでは分からないものがありますよね、ライブには。

    そうですよね〜、アイスショーも行きたいなあとは思ってるのですが、行けそうな所だとフレンズオンアイスかなーとは思ってます。
    まあ、その、寂しいお財布と相談しまして(笑)、また日帰りなら行けるかな…。

    そして先程Twitterで氷艶の放送決定を知りました!嬉しいですねー!
    阿国さんの踊りをもう一度、いや何度でも反芻できるとは、ありがたい限りです。
    またお時間ある時にでもお越しください。
    お待ちしておりますー。
    • 真響
    • 2017/06/21 11:15 PM
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