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    誰の手を握るのか

    • 2018.06.03 Sunday
    • 00:03
    映画「万引き家族」を見る。

    私の(違うけど)ケイト・ブランシェット様が大絶賛の、ま、それじゃなくても観ると決めてたけども。
    ボブ・ディランを描いた映画、「I'm not there」で誰の演じたボブ・ディランよりケイト様のディランに一番グッと来てしまったのですよね、是枝監督には関係無いけど。

    最後のシーンで、思いがけず、いや気になっていたから余計にかもしれないけど、何とも言えない取り返しのつかない様な絶望が日常の中に溶け込んでいるのだと言う事に、痺れのような鳥肌がたって涙が出た。

    すごいラストシーンだと思う。

    どの場面も一つ一つ切り取っても、きちんと重みのある手触りがあって、意味があって。
    今まで観た是枝監督の映画の中でも「日常の生活」が真に迫っていて、樹木希林さんの存在もさることながら、やはり安藤サクラさんのもたらしたものが大きかったように思う。

    終盤でケイト・ブランシェットが褒め称えていたであろう、安藤サクラさんの演技。
    ほぼ顔のみが大きく映し出されて、背景も何もない。
    役の信代と対峙している様な感覚になってしまった。
    私は、本当に、正しいのか。
    何も自分を絶対正義だと思っているわけではない。でも社会的に非難されるべき存在であってはならない、特に子供のために。
    そう思って真っ当な人間の皮を被って街を歩いて来たのではないかと。
    本当に信代さんが間違っていて、私が正しいのか。
    何かこう、心の真ん中の所を掴んで揺さぶられた様な気になった。

    親は選べない。
    産んだ、という事実の揺るぎなさと危うさ。
    私は息子が8才の夏に、子供の人生の責任を親が取るなどと言うことは絶対不可能な事なのだと、そう体感したことがある。
    その時に産むという行為の暴力性を痛感した。
    勝手に妊娠し、産まれたいのか否かの確認も取らず(正しくは取れず)、幸せになるかどうかの確約もせず(最大限努力するにせよ)、この混沌とした世の中に産み出すのだ。
    そして親は先に死ぬ。
    頭で分かったつもりでいた事でも、体感として分かった時の衝撃は大きかった。
    衣食住の確保、健康的な生活、情緒の育成、教育の機会を滞りなく行ったからと言って責任を果たしたと言えるのか。
    子供が幸せな人生を送れるかは結局本人の力によるところが大きい。
    もし、息子が親を選べたとしたら、私は選んで貰えるのだろうか?
    生計の立て方は置いておいて、あの家族を見せられたら、私は正直自信がない。

    今息子は生というスタート地点から少々進んだくらいの所で、生を背にして歩いている。
    対して私は折り返し地点に差し掛かって、死と言うゴールへ向かい出している。
    そう言うと息子はずるいと言った。
    そう言われても、である。
    親と子なんて永遠に同じ地点には立てない。
    同じ目線で物を見る事も、歩幅を合わせて歩く事も出来ない。
    同じ家に居るだけで、いつも立っている場所もやるべき事も違うのだから。

    誰の手を握るのか、もし選べたのなら。
    完璧な人はいない。
    でもあなたに優しい人はどこかに必ずいる。


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