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    四季の国・第1章

    • 2018.11.10 Saturday
    • 14:23

    つい妄想が爆発してしまい、もしも願いが叶うなら的な感じで、フィギュア用の戯曲と言うと大げさか、ストーリーを書いてしまいました。
    もちろんその妄想の根源は彼、高橋大輔です。
    出来れば白めで髪が長めの大輔で演じて欲しいなぁ…などと、もう、気持ち悪さの極致ですね、あははは…。
    とにかく長くなってしまったので、とりあえず第1章的なものを。

    「四季の国」

    いつの時代とも言えず、何処とも言えない所に地上の楽園とはかくや、と言うような豊かな国がありました。
    その国は代々四季を司る「季節の王家」と呼ばれる人々により治められ、王家によってもたらされる四つの季節の恵みを受けておりました。
    丁度100代目に当たる今は“厳かなる冬の王”、“豊穣の秋の王妃”、“眩いばかりの夏の王子”、そして“春告の王子”によって季節の変遷が行われ、国の隅々に行き渡るまで皆穏やかに暮らしておりました。

    季節の王家に産まれた者は、必ず体のどこかに紋章の様な痣を持って産まれてきます。
    冬の王は額に氷の結晶を、夏の王子は左胸に輝く太陽を、そして春告の王子は背中に「名も無き花の蕾」と呼ばれる痣を持って産まれて来ました。
    生まれ落ちた時からいずれの季節かを担う様運命づけられているのです。
    しかしながら秋の王妃は王家の生まれではありません。
    王家の人間は妻ないしは夫を得る時、必ずその相手を王家の庭へ連れて行かなければなりません。
    王家の庭と呼ばれている城から見渡せる庭園の美しさは、とても言葉には出来ません。
    その庭園は四季の国が出来た頃の古い魔法によって保たれた、四つの季節が同時に矛盾なく存在する事の出来る庭なのです。
    一角では春の花が咲き乱れ、その隣ではちらちらと雪が舞い、氷の彫像が一滴の雫を垂らす事もなく美しさを保っています。
    城を訪れた人は是非近くで見てみたいと思うものの、それは叶いません。
    なぜなら王家の庭の入り口にある薔薇のアーチを潜ろうとすると、まるで風船に体当たりしたかのように弾き飛ばされてしまうのです。
    ですから王族の人々にとって、愛する人を王家の庭へ連れて行くのは非常に不安な事でした。
    もしその人が薔薇のアーチから弾き出されてしまったら、どんなに願っても結ばれる事は出来ないからです。
    しかし冬の王は間違える事なく王妃を選びました。まだ若い娘であった王妃はめくるめく庭園の美しさにすっかり心を奪われました。
    そして赤や黄色の美しい落ち葉が降り注ぐのを見上げた時、不意に首筋がドクンと脈打つのを感じました。
    若い美しい娘は首筋に新しく落ち葉の紋章を刻み、晴れて秋の王妃となったのです。

    夏の王子とその弟の春告の王子は、とても仲の良い兄弟でした。
    溌剌と健やかで何事にも闊達な兄と、慈しみ深く穏やかな弟は互いに無きものを補い合い、また見目麗しい兄弟でもありました。
    兄弟にはクロエと言う幼なじみがいました。
    クロエは夏の王子と春告の王子の丁度間の年頃で、幼い頃はまるで3匹の子犬のように遊んだり眠ったりしたものでした。
    しかしながら長ずるにつれ、夏の王子は妹のように思っていたはずのクロエに対して今までとは違う感情を抱きつつあるのに気がつきました。
    ですがクロエはクロエでまた別の感情を抱いておりました。
    弟の様に接して来た春告の王子に対して、胸の奥に秘める思いがありました。
    幼い頃と何も変わらない心持ちでいたのは春告の王子のみです。
    頼もしい兄と明るい姉のようなクロエがいずれ結ばれて、四季の国を治めてくれたらと考えていたのでした。

    時は夏。
    眩いばかりの夏の王子の季節です。
    太陽はその明るさを増し、草木は活気付き、人々はここぞとばかりに夏を楽しみます。
    もうすぐ夏至でした。
    夏至は夏の中でも国を挙げての大切な行事でした。行事といっても要はお祭りです。
    三日三晩をかけて歌い踊り、生の喜びを謳歌し尽くすのです。お城の中も外も国中夏至の準備で大忙しでした。
    その騒ぎを横目に、長年王家に使える術師のアルフレッドは冬の王に進言しました。
    今年は30年に一度の宵闇の森の泉が湧く年、如何なる災いも呼び起こさぬよう誰も森へと足を踏み入れることの無いように、と。
    宵闇の森は城から程ない山の麓に鬱蒼と茂る、昼でも光の刺さない所でした。
    普段から誰しも気味が悪いと足を向けない所でしたが、念の為に国中に改めて忠告を触れ回りました。

    30年程時を遡ります。
    まだ冬の王が王子だった頃、夏至祭の前日の事です。夏至祭の料理の為に王子自ら狩りに出た時の事でした。
    獲物を深追いする余り、宵闇の森まで来てしまいました。
    辺りは真っ暗で何も見えずにいた時、ふと水音を耳にしました。音を頼りに歩いて行くと、まるで辺りの木を押しひらくかの様に薄明るく光る泉があったのです。
    冬の王子は唐突に喉の渇きを覚え、思わず泉の水を飲んでしまいます。
    その水は驚くほど冷たく、胃の腑に落ちてからもその冷たさを失わないので、王子は思わず身震いしました。
    その時泉に波紋が広がっているのに気づきました。女が一人水浴びをしているのです。
    美しい、とても美しい女でした。しかしながら王子は歯の根も合わぬほどの寒さを同時に感じました。
    女は王子に気がつきました。
    それから女は王子に助けを請うて来ました。悪い魔法使いに捕らえられて、この泉から離れる事が出来ないでいる、四季の国の王子である貴方なら私にかけられた魔法を解けるのだと。
    そしてその為には貴方の永久の愛を私に誓ってくれなくてはならないと。
    女はその抜ける様な白い肌を惜しげもなくさらけ出し、王子に縋り付きます。
    一瞬王子はこんな美しい女のためならと、心が揺らぎかけました。
    その時、泉の対岸の茂みから物音がし、何かが飛び出して来ました。思わず王子は傍にあった弓を取り、矢を射ってしまいました。
    切なげな鳴き声と共に、泉のほとりに崩れ落ちたのは、何と千年に一度現れると言われている金の雄鹿でした。
    矢は雄鹿の左腿に刺さって居ましたが、雄鹿は前脚だけで上体を起こすと、その光り輝く両の目で女を射るように見つめます。
    すると女は弾かれたように王子から離れ、苦しみ出しました。女は震える手を泉にかざすと有ろう事か水が二手に分かれ、地の底へと続く回廊が口を開けて居ました。
    女は死せる者の国の女王でした。
    苦悶の表情を浮かべながら、決してこのままでは終わらない、いずれまた必ず私はここへやって来ると言い残し、地の底へと女王は消えて行きました。
    女王が消えると、まるで地中に吸い込まれるように泉も消えてなくなりました。
    金の雄鹿は王子に向かい、全てを語り始めました。
    30年に一度、夏至の頃に死せる者の国と四季の国と隔てている地の扉の口が開く、その時この宵闇の森に生死の泉が現れるのだと。そしてその水は生ける者の若さを削ぎ、死せる者に生命を吹き込む。
    あの女王はもう何百年もの長きに渡り、30年ごとに生死の泉で水浴びをして若返り続けている。
    森には結界が張られているから外には出られないが、先程あの女王が言った通り、もし季節の王家の人間が女王に魂を差し出せば、この国と死せる者の国とがひっくり返り、全ての者が生きながらに死に、死んでなお生きなくてはいけなくなる。決して死せる者の国の女王に、四季の国を手渡してはならないと。
    また、古よりの理で私を傷つけた者には災いが報いとして向けられる、しかし悪意を持ってなされた事ではないので、いずれその時が来たら姿を変えて貴方に助言をするだろうから、真実の目で見定めて聞き入れて欲しい、と言い残し森の奥へと消えて行きました。(続)



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      コメント
      引き込まれました。続きが早く読みたいです!
      こんな物語を紡ぎ出す真響さん、素晴らしい才能をお持ちですね。そして物語の創造の源が高橋大輔さんとは、、。真響さんも大輔さんもなんかすごすぎる。

      高橋大輔さんの現役復帰のプログラムの感想も首を長くしてお待ちしております!
      • みほ
      • 2018/11/12 9:32 PM
      みほさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

      楽しんで頂けて嬉しいです^_^
      高橋さんと並べて褒めて頂いては恐れ多過ぎますよー。でもありがとうございます。

      ここの所体調が思わしくなくて、中々まとめて書けないのですが、ぼちぼちと妄想を羅列したいと思いますので、またよろしければご覧ください。

      • 真響
      • 2018/11/14 1:10 PM
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