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    過去の変え方

    • 2019.10.30 Wednesday
    • 11:02
    『誰も知らない高橋大輔』読了。
    私は元来スポーツというものに縁がなく、また自分も運動の才能というものを母親のお腹の中に置いてきてしまった人間で、所謂アスリートに関しての著作に触れる機会がほとんど無かった。
    なので比較対象の本があるわけではないのだけれども、読み進めるうちになんだかこれは著者・居川大輔さんから高橋大輔へ宛てた長い手紙、思い切ってラブレターと言っても良いかもしれないものに思えてきて、通常のアスリートに関する著書とは趣の違うものなのではないかしら、と思った。

    分かっていた事だけれども、高橋大輔という人は演技以外の時間でも客体を自らに添わせる事が出来るらしい(笑)
    本編についての感想は下記に述べたいと思います。

    ※以下本の内容に触れますので未読の方は読了後にご覧いただければ幸いです。




    大まかな本筋としては先に販売されている同名のDVDと大きく変化は無いように思う。
    ただ映像には映りきらなかった著者の感情が、文章から滲み出ていた。

    今更なことではあるけれど、高橋大輔と言う選手を評する時に紋切型のアスリートとしては描けない。
    常にストイックでアグレッシブ、勝利への執着が強く最短距離で栄光を掴む、とか。
    もしくはどんな災難や不遇にあってもめげずに挫けず泥臭く、不器用ながらも最後に栄冠を手にする、とか。
    分かりやすくて万人受けしやすいストーリーには決して嵌ってはくれないアスリートである。
    だからこそメディアの記者やディレクターの方々にとっては、非常に難しい対象だなぁと感じる時がある(あくまでも真摯に表現しようと思ったならだけれども)。
    現場の記者やライター、ディレクターの方々なら直接彼と接し、その人柄や垣根の無い無垢さに戸惑いを覚えつつもやはり好感を持ってしまうだろうけれども、私のように自分のブログに好き勝手連なる訳ではなく、不特定多数の読者に対し受け取りやすく、また会社の指針に沿ったものを書かなくてはならない。
    高橋大輔の様な千変万化の人間を、限られた紙面の限られた字数で表現することはとても難易度の高い事だと思う。

    居川大輔さんは何年間もの間、時間や回数は限られているとは言え、彼に密着し言葉を交わし、空気を共有してきた方だから、個人的な感情に置いてはもう大輔大好きだと受け取りました。
    でも取材者としての一線は超えてはならないという葛藤と言うか、歯痒さの様なものも感じた。

    流れとして一点だけ気になったのは、2011〜2012シーズンの事がまるっと無かったことかな。
    あの描写だとバンクーバー以降まるでずーっと落ちていたような感じに受け取れてしまうから。
    後追いも後追いの私がおこがましいのではあるけども、気持ち悪い程の集中力でシニア以降の高橋大輔の映像や資料を漁りまくった者としては、2012〜2013シーズンが始まって以降モチベーションの維持にかなり苦戦していたと言う印象だから。
    確かに2010〜2011シーズンは競技者としてと勝利への執着が無かったと言われたら、そう受け取れるかもしれないと思うけれども。
    ただそのパフォーマンスに置いては主観を差し引いても「王者」だったし、けしてフラフラとただ滑っていた様には私には見えなかった。
    それにそのシーズンはSPがマンボでFPが(私の大好物)ブエノスアイレスの四季だ。
    表現者としての高橋大輔の領域をグッと広げたプログラムと言っても過言ではないやつ二連発である。
    マンボは未だにアンコールの定番、みんなが一斉に楽しめる最高のフィナーレになるステップ。
    そしてFPはあれでしょ、監督・脚本:パスカーレ・カメレンゴ 主演:高橋大輔『ブエノスアイレスの四季』だと思って見てましたけど違いましたか。
    それくらいあれはストーリーとドラマ性がてんこ盛りの、傑作プログラムと思ってますし。

    2011〜2012シーズンに至っては説明が必要なのかというくらい、ある意味彼の競技人生の中でも一つのハイライトと言っても良い、心技体がとても素晴らしい形で波長のあったとんでもないシーズンだったのに。
    そこがあったからこそ、その後の2シーズンが辛かったんじゃないのかなー、なんて思いますけれども。

    もちろんその素晴らしい状態が後2シーズン続いて、はーもうスッキリ!って彼が現役と大団円でサッパリお別れしていたら、今のアイスダンスに挑戦して更に現役生活を伸ばすなんて決断は無かったでしょうから。
    今すぐその場で、分かりやすい歓喜で物事が実を結ばなかったとしても、その先どんな花が咲くかは分からないということで。
    自分のしてきた事をどんなものにするかは、今の自分の決断次第なのだと、身をもって教えてくれる本当にすごい人です。

    とりあえず今週末の西日本選手権!
    私は行けないし、出張だし、散々ですが、遠くから働きながら彼の幸運を祈ります。


    ※全然関係ない所では、渡部さんが歌子先生を「歌ちゃん」と呼ぶのを知って、(えっ、うそ何それ…かわいい…)とときめいた事は内緒です。



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